秋の体とおすすめ食材
2017年 09月 07日
どんよりとした日が続いています。
残暑が厳しいよりは過ごしやすいですが、
そろそろお日様が恋しいこの頃ですね。
今日は秋のからだと過ごし方、秋に摂りたい食材をご紹介します。
この時期の体調管理に是非お役立てくださいね。
「秋のからだと過ごし方」
立秋(8月8日ころ)から立冬(11月8日ころ)までを秋と考えます。
夏の「陽気」が衰えていく代わりに、徐々に「陰気」が増してくる時期です。
9月に入るころには暑さは和らぎ、日中は暑いですが、朝晩に肌寒さを覚えたり、吹く風にさわやかさを感じる非常に過ごしやすい時期になります。
9月23日の秋分に「陰陽」が同じバランスになり、その日を境に、昼夜の長さが逆転し、夜が長くなっていきます。
秋はすべてのものが成熟し自然界でも収穫の時期を迎えます。秋の気の特徴は堅める力、収める力「収れん」です。少なくなっていく「陽気」を体内にしっかり溜め込んで、来るべき冬に備える時期でもあります。体は骨盤が閉まってくる時期で、筋肉を増やすにはいい時期です。
東洋医学でいうと、秋は肺の働きが大切になってくる時期です。肺は単に呼吸を司るだけでなく、東洋医学的には「気」を管理するところであり、肺で気を下すことにより、大腸の排泄をスムースに促します。また、肺は水分代謝の調節にも関わる働きをしているので、その働きが衰えると、皮膚が乾燥したり、汗が出にくい、むくみ、鼻づまり鼻水、ぜんそく、風邪をひきやすくなるなどの症状が起きてきます。呼吸力を高めることによって、落ち込みがちな秋の気分も心地よく整えることができますので、深い呼吸を意識して行っていくことがおすすめです。
夏の過ごし方の結果が体に現れてくるのもこの時期です。夏の疲れには2通りあり、暑さで体力を消耗してしまった場合、または、クーラーや冷たい飲み物で体を冷やしすぎてしまった場合です。夏が終わりに近づき、朝晩涼しくなってくると、鼻がぐずぐずしたり、喉が痛い、寝冷え、腰痛、下痢などの症状が出る場合があります。このようなときには、まずからだに元気をつけてから症状を改善させなければなりません。それには、胃腸の働きを立て直す必要がありますが、生野菜やヨーグルトなどの体を冷やすものはさけ、いきなり栄養のあるものを摂るのも胃腸には負担がかかるので、消化の良い温かいものを摂ったり、足を温めたりするようにしましょう。
「秋におすすめの食材」
1.夏の疲れを取る食べ物
きのこ類(夏に摂った油を溶かす)、煮込むトマト
玉ねぎ、大根、ショウガ
2.肺を養う食べ物
山芋、はちみつ、卵、湯葉、ぎんなん、クルミ、松の実、クレソン、
ユリ根、白きくらげ、大根、ネギ、白菜、白ごま(白い食材)
柿、リンゴ、梨、レモン、ぶどう、みかん
3.肺を潤す食べ物
豆腐、豆乳、卵、くず粉、白きくらげ、レンコン、柿、リンゴ、梨、ブドウ
4.腎が疲れているひと(髪の毛がぬけるなど)に良い食べ物
小豆と昆布、
かぼちゃと小豆と昆布とシイタケ(一緒に煮る)
5.その他
栗。。。消化機能を高め、生命エネルギーの大元の腎を補い、筋力の強化、血の巡りをよくする。
サバなど青魚。。。気を補い、強壮作用に優れ、体力衰弱している人によい。
鮭。。。消化機能を高め、体力的に弱っているときのむくみに良い。
クルミ。。。腎を温め、補い、血液の生成を促し、肺を潤し、腸を潤す。脳の働きもよくする。
紅茶。。。胃腸を温め、活性化。精神安定。
いちじく。。。消化機能を高める、解毒、腫れを鎮める。